曲管外壁で形成される高温高圧領域
次世代型の超音速推進器のRotating Detonation Engine (RDE)内では曲管型の燃焼器内を湾曲デトネーションが伝播し続けます.曲管内を伝播する湾曲デトネーションは,外壁付近で気体が圧縮されることによりデトネーションが強められ,通常よりも速く伝播します.また内壁付近では気体が膨張することにより,デトネーションが弱められ崩壊します.このような湾曲デトネーションの伝播特性を解明することで,RDE内でデトネーションが安定して伝播するための条件を調査しています.
拡大曲管を用いた数値解析
管幅が拡大する曲管内での湾曲デトネーションの伝播挙動を解析しています.拡大曲管では外壁と内壁の距離が開くことで,通常の曲管よりもデトネーションが崩壊しやすくなります.外壁の直径を変化させ複数のケースでの挙動を解析することで,管の形状が湾曲デトネーションに与える影響を調査しています.